新幹線に乗った時のエピソード

かなり昔の話ですが

かなり昔の話ですが、まるで何か他人の話を聞いているかのような不思議で怖かった新幹線でのエピソードがあります。
その時、私は関西の通信大学に通っていました。
大学のスクーリングに行った帰りで、いつもなら貧乏学生なので高速バスを利用していたのですが、その時は特別に新幹線を利用して実家に帰る途中でした。
時間通りに新幹線に乗り、自分の席に腰をおろしてこれで安心と思い、ゆっくりとくつろいでいました。

しばらく、ウトウトしていたのですが、ふと窓ガラスの方に目をやった時、ぎょっとして目が覚めました。
窓ガラスと私のイスの間に、後ろからすっと手が伸びてきて、窓ガラス側のフックにひっかかっていた私のコートのポケットに手を入れ、中をまさぐっていたのです。
それは敵ながらあっぱれといった感じで、慣れた手つきで一瞬の出来事でした。

幸いに、私はコートのポケットには何も入れてなかったので、被害はありませんでしたが、もしお財布でも入れたままになっていたら、大変な事になっていたと思います。車内は空いていて、確か近くには誰も座っていなかったはずでした。
私が油断している内に、いつの間にか後ろのイスに来たのかもしれません。
周りに人がいなかったので助けを呼ぶのは不可能だと判断し、敢えて自分の身を守るために後ろは振り向きませんでした。
実際は、身が震えるほどの不気味さを感じました。

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