新幹線に乗った時のエピソード

以前、頻繁に新幹線に乗る機会がありました

以前、頻繁に新幹線に乗る機会がありました。
今思い出すととても気恥ずかしいのですが、遠距離恋愛をしていたからなのです。
東京、大阪間という一番ありがちな距離での遠距離恋愛で、だいたい二ヶ月に一度はあちらの方に新幹線を使って行っていました。

行きの新幹線はもどかしくソワソワしながら、目的地に着いて欲しいような欲しくないような気持ちでした。
着いてしまえば楽しい時間が始まりますが、その楽しい時間の終わりがどんどん近づいてくるからです。
ケータイで恋人との待ち合わせのメールを見返しながら、暇つぶしの文庫本を持ってきているのに、いつも一ページも読む事が出来ませんでした。

そして、帰りは、周りからいかにも「新幹線が来るのを惜しむ遠距離恋愛カップル」みたいに見えるのが嫌で、ホームでは出来るだけサッパリと恋人との別れを交わしていました。

しかし、乗り込んだ後は魂が抜けたように、これからの二ヶ月に思いを馳せていました。

今では懐かしい思い出話ではありますが、もう二度とあんな切ない気持ちで新幹線に乗る事はないのだと思うと、貴重な体験が出来ていたんだなと思います。

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