新幹線に乗った時のエピソード

仕事で新幹線を利用することが多くなるにつれ

仕事で新幹線を利用することが多くなるにつれ、新幹線とは静まり返った車内で読書や睡眠、はたまたパソコンなどを利用して仕事をするビジネスパーソンのためのもの、というような意識が強くなっていたような気がします。そのため、女性でありながらも子どもの騒ぐ声やはしゃぐ声が聞こえてくると、親は何故注意しないのだろうと心の中で思っていたものです。

そんな私は、出産と同時に仕事を辞めました。
自宅から実家や義実家へ帰省する際には、新幹線利用が一番手っ取り早い方法でしたが、子どもが小さいうちは車の方が楽だろうという理由から、夫と運転を交代しながら車で帰省していました。

ある時、義母が突然入院したという知らせを受け、仕事のある夫を残し、私と1歳に満たない息子の2人で義実家へ行かなければならなくなってしまいました。
距離も長いため新幹線で向かうことにしましたが、道中、息子が耐えることが出来るか不安で仕方がありませんでした。
サラリーパーソンたちの移動時間と一緒になってしまったため、周囲は忙しそうな雰囲気を醸し出していました。

お菓子やジュースで子どもの機嫌を取っていましたが、それほど長く我慢できるはずがありません。段々愚図ってきてしまいました。
すぐにデッキに出て、息子をあやしたりして落ち着かせて戻ってみると、私の隣の席の女性が私と息子に声をかけてきました。
年齢を聞かれたりと、他愛のない会話の後に、一人で小さい子を連れての旅行は大変でしょう、とねぎらいの言葉をかけて頂き、その言葉にとても救われました。

私は独身時代、大変な思いをしている親の気持ちなんて全く想像できず、ただうるさいと思ってしまったわけですが、自分がその立場に立った時、大変さというものを実感することが出来ました。

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